2月の読書会で紹介された本
- kazenooka
- 5月19日
- 読了時間: 3分
遅くなりましたが、2月の読書会で紹介された本です。
色んなジャンルの本があるので、興味のある方はぜひご参加下さい!

・『中国からの引揚げ 少年たちの記憶』(中国引揚げ漫画家の会:編)
この本は、2002年に出版された本で、満州から引き揚げてきた後、日本で漫画家になった、12人の子供のころの心象風景を描いた本になっています。
赤塚不二夫、北見けんいち、上田トシコ、ちばてつやなど、一度は名前を聞いたことのある漫画家さんばかりです。中国大陸の懐の大きさや、景色のダイナミックさ、子供の頃に食べたお菓子の記憶から、引揚げ戦の中で見た大人たちの様子などが、絵と文章で描かれています。
中国と日本の景色の違いなども、鮮明に記憶に残っている方が多いようです。
・『地図ですっと頭に入る中国』(昭文社出版編集部:編、ヤンチャン:監修)
最近、当事業所のXで、中国人と交流をしているのをきっかけに、中国について学びたいと思ってくれた方が紹介してくれた本です。中国を構成している各行政区の「地理」「歴史」「主要都市」「民族構成」「言語」「主要産業」など、地図とイラスト・写真などを使って紹介されている本です。個人的には、シャンシャンに会いに行きたいので、四川省に詳しくなっておきたいところです。
・『ヴェーユの哲学講義』(シモーヌ・ヴェーユ:著、渡部一民・川村孝則:訳)
この本は、ヴェーユの哲学の授業を受けていた生徒が、書き残していたノートをまとめたものです。とことん考えるとは、どういう事なのかを示してくれるような本だと思います。一度読んだだけだと何が言いたいのか分からないのですが、身体の反応や、精神についてをすべて除いたところにあるものが、私たちに与えられている恩寵であるのではないか、その考え方について述べてある本だと思います。今後も、ヴェーユの本は読み続けていきたいと思います。
・『北条民雄集』(北条民雄:作、田中裕:編)
2回目の紹介となった、北条民雄集です。代表作の『いのちの初夜』だけでなく、他の作品についても紹介して頂きました。ハンセン病患者というところが取り上げられがちですが、なぜ、北条民雄がここまで読み継がれているのかということを考えると、やはり素晴らしい文学作品だからであるからこそだと思います。どうしようもない環境から世界を見た時に、それまで持っていた価値観の変容や、気付かなかった美しさに気付く経験をすることが出来るのかも知れません。
・『楽典 音楽の基礎から和声へ』
(小鍛冶邦隆、大角欣也、照屋正樹、林達也、平川加恵:著)
この本は、東京芸術大学の教授陣が書いた本です。風の丘で、新しく音楽をやりたいと思っている方に向けて、紹介して頂きました。読みやすくて分かりやすい本なので、音楽をやってみたいと思っている方はぜひ読んで頂ければと思います。風の丘でも、一冊買いました。

・『リック・ルービンの創作術』
(リック・ルービン:著、浅尾敦則:訳)
世界的な音楽プロデューサーの、リック・ルービンの書いた本です。創作術と題していますが、ノウハウを書いたものではなく、誰にでも創造性はあることを書いたものになっているそうです。創造の源はどこにあるのか、それを拡げていくにはどうすれば良いのかなど、生き方と繋がってくるような本だと紹介して頂きました。自分のなかの創造性を探求してみたい方は、ぜひ読んで頂ければと思います。
・『キツネ目 グリコ森永事件全真相』(岩瀬達哉:著)
1980年代に起きた、グリコ森永事件の犯人に迫る本になっています。キツネ目の男が、現金受け渡し場所で目撃されたり、いくつか犯人に迫る手がかりをつかみながらも、今も逮捕には至っていない事件です。あんまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、興味を持った方はぜひ。
Comments