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「男(オッサン)の言いなりにならなくていい社会」をつくる!

  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

行きつけの中華料理店(と言っても、町中華ですよ)の店主は、ご夫婦ともに中国人。

僕がもともと中国の歴史や文化が好きなことや、中国武術を練習していることを伝えると、それから一気に親しくなった。

お店には、いつも中国からの留学生アルバイトがいた。多くは地元国立大や私大、短大の学生だった。


お昼のラッシュ時が過ぎると、夜の準備のためいったん店を閉める。

最初は僕も帰ろうかと思ったが、店主から、“いいよ、いいよ、いてよ。いろいろ話そう”と言われ、それからこの時間が、なんとなくおしゃべりタイムになっていた。


そんなある日のこと。

“こんなに若くて、海外で勉強をすることに、ご両親とか心配されなかった?”

と、僕がその場にいた二人の女性アルバイトに尋ねてみた。

“中国では、自分の仕事は自分でつくりなさいと教えられている。だから外国に行くことは、なんにも言わない。”

と、一人の方があっさりと答えた。


“彼女もそうだけど、中国だと、小さい頃からどこに行っても生活していけるように、自分の身の守り方をいろいろと教えられる。女の子だと、だいたい祖母や母親から。”

もう一人の方がそう話してきたので、

“身を守るって、例えば武術とか?”

と尋ね返すと、

“武術は小さい頃から学校でも習う。それだけじゃなくて、あと、危険な人の見分け方とか。”

と、笑いながら答えた。


その後、彼女たちが頷きあいながら、こんなことを話し出した。

“日本に来て、大学で日本の女の子たちと話して驚いたのは、日本の女性は、家族にも、学校でも、自分の身は自分で守れって言われたことがない、と言っていたこと。じゃあ、誰が助けてくれるの?って聞いたら、男に守ってもらえ、というのが、ふつうの考え方だと。

女は男に守ってもらうのだから、その分、女は男の言うことを聞くのが当たり前なんだと。中国だと、ちょっとありえない”


するとマスターが、

“日本人の夫婦だと、三食奥さんが食事をつくるというのも、びっくりした。中国だと、若い世代は、だいたい交代でつくる。ウチは仕事の都合があるので、朝食と子どものお弁当は私(マスター)がつくって、夕食とデザートとかは奥さんがつくる”

と、相槌を打った。


日本は、国際的にも男尊女卑の傾向がいまだ強い国だと言われる。

「男が女を守ってあげるのだから、女は男の言うことを聞かなければならない」

世の男性が本当に女性を守っているかどうかははなはだ疑問だが、おそらく日本の「男尊女卑」的世界観の根底には、この考え方が根強くあるのだろう。


ということは、日本人の女性が、「自分の身は自分で守る」ということに発眼すれば、そのときこの男尊女卑的世界観は、大きく揺らぐのではないか、と推測することもできる。


僕は空手やボクシングなど格闘技を経験して、その後中国武術に出会った。

正直に言って、若いときは、中国武術よりも格闘技の方が、圧倒的にわかりやすく、おもしろかった。


しかし、いま改めて中国武術の技法や哲学を見直してみると、強者よりもむしろ弱者である者たちが、いかにして「自分の身は自分で守る」ことができるか、という知恵の宝庫であることに気づく。


風の丘では、細々と『女性のための護身術講座』を開催しています。

それは、単に護身の技法を知るだけではなく、「自分の身は自分で守る」という哲学を実践的に習得することで、いまだ日本社会にまん延する男尊女卑的世界観を揺り崩していく、というところに意義を感じているから。


実際の指導は、僕ではなく、当社の女性インストラクターが行います。

ご安心して、お越しくださいませ。


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