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テキストは『週刊文春』

  • kazenooka
  • 2023年9月23日
  • 読了時間: 2分

 

 風の丘の毎週水曜日15:15~16:30は、「マネー講座」。

 設立当初から始めた講座なので、もうかれこれ9年になる。

 カリキュラムは特に決めているわけではなく、その時々に必要と思われることがらをテーマとしていた。

 最初の頃は金銭トラブルに悩んでいる方が多かったので、家計簿のつけ方や金融庁の各テキスト(特に『これであなたもひとり立ち』はおすすめです)を、よく活用していた。

 クレジットカードなどカードをめぐるトラブルや、多重債務の危機に直面しつつあるケースが多数散見されるようになったときは、YouTubeなどを用いて詐欺事件や破産に関する動画を教材とすることもあった。


“お金について学ぶとは、すなわち生身の人間存在をそのまま理解するということ”。


 マネー講座で多くの利用者さんとお金について話し合う中で、次第に芽生えてきた確信だった。

 お金をめぐるトラブルにこれまで幾度か悩まされてきた方々からすると、ギャンブルをしてはいけません、借金をしてはいけません、カードをつくってはいけません…、などなど、おそらくこれまで数限りなく忠告されてきたことだろう。

 それでも「その場」や「その時」になると、また同じことを繰り返してしまう。

 たぶん、お釈迦様が「業(カルマ)」という言い方で言い表そうとしていたことって、こんな「どうしようもなさ」なんだろうなと、ふと思う。


 さてマネー講座。

 最近のお金と人間の事情を理解する上で、なにか良いテキストはないかな~と、いろいろ探っていたところ、見つかりました。

 『週刊文春』。

 じつは週刊誌はこれまで気になった記事だけを読む、立ち読み専門でした。

 このたびどうしてもじっくりと読みたい記事があったので購入したところ、いや、これが面白い、面白い。

 特に「お金と人間の事情」という点では、トップ記事だけではなく、ベタ記事にも教材候補が目白押し。

 他の週刊誌は存じ上げていないが、文春の場合はほとんどが裏取りをしている記事ばかりなので、信用性も高い。

 日本では新聞やテレビなど、主要なメディアのコンテンツがあたりさわりのないものばかりとなり果てている今、週刊誌が描き出している人間模様は、マネー講座の教材という点では、とても有意義。

 ここ最近のマネー講座では、とあるタレントが慈善団体から多額の資金を持ち逃げしたという疑惑を追いかけています。

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