太極拳講座は、やっぱり楽しい。

改めて時間が経つのって早いなぁ…、と思う。

何のことかと言えば、毎月２回土曜日夕方に開催している太極拳講座。気がつけば、今年の１１月で開始してから２年が経とうとしている。

始まったきっかけは、コロナ禍で運動不足になっているという話を聴くことが増えたこと。なら安全に、じっくりと心身を整えられる太極拳を練習してみようということになった。

とはいいながら、僕が太極拳を習っていたのは遥か昔。

途中、全く練習をしなかったときもあったので、けっこうなブランクもある。

それならば、「教える」という感じよりも、一緒に練習をしようというニュアンスの方がいいなと思い、無料とした。

参加者も身近な地域の方を対象としたため、あまり広報はせず、日ごろから体調不良を訴えている利用者さんやそのご家族、知人の方々に直接お声かけをさせていただいた。

わりと最初の頃は基本的な姿勢や歩法、套路(型)の練習をしていたが、途中で変更した。

なんというか、僕が「覚えてもらおう」的な感じで関わってしまうと、途端に空気が硬くなる気がしたし、第一に僕自身が面白くなくなってくる。

だったら「覚えてもらおう」ではなくて、この時間をまずお互いに身体を使って「楽しむ」ための時間として再構成することにした。

套路(型)も順番に覚えようするのではなくて、ひとつ、ふたつを取り出して練習する。技の用法(武術としての使用法)などは、カンフー映画のように少しばかり大げさにアクションしてみる。

いま人気なのが、新聞紙を丸めて剣や刀にしての練習。用法(武術としての使用法)の練習だと、ちょっとしたチャンバラ映画並みの動きとなる。

毎回ご参加されているご高齢の男性が、“チャンバラなんて、もう何十年ぶりだろう”と、会心の笑顔を見せてくださる。

この方も、２年前に参加されたときは大病をされた直後で、歩くのも辛そうな状況だった。

それが、いまこうして丸めた新聞紙を剣のごとく振り、他の参加者と楽しそうに切り合っている。

太極拳講座はいまだ無料で、毎月２回開催しています。

楽しく、健康になりたい方、一緒にいかがですか？