「春」なのに、身体が重い…。
- kazenooka
- 4月28日
- 読了時間: 2分

春は迷いの時期なんですよね。
子どものときは、入学式があり、新しい学年になり、卒業式があり。
大人になれば、新入社員として会社に入り、場合によって転勤になったり。
環境の変化にとまどいながらも、何があってもGWまでは我慢しよう、の一念でなんとかやり過ごした4月。
そして待望のGW。
休日が終わりに近づいてくると、ふっと忍び込んでくる、いわく言い難い不安感。
そしてGWが明けると、あの、なにもなかったかのような日常が始まる。
ただ違うところある。
身体が重い。
どうしようもなく重い。
いったい自分に何が起こっているんだろう…。
そんなとき、ぜひお読みいただきたい詩があります。
谷川俊太郎さんの『いや』。
『いや』
谷川俊太郎
いやだ と言っていいですか
本当にからだの底からいやなことを
我慢しなくていいですか
我がままだと思わなくていいですか
親にも先生にも頼らずに
友だちにも相談せずに
ひとりでいやだと言うのには勇気がいる
でもごまかしたくない
いやでないふりをするのはいやなんです
大人って分からない
世間っていったい何なんですか
何をこわがってるんですか
いやだ と言わせてください
いやがってるのはちっぽけな私じゃない
幸せになろうとあがいている
宇宙につながる大きな私のいのちです
別にこれは、退職を勧めているわけではありませんよ。
ただ、重たい身体を引きずりながら、むりやり笑顔で過ごそうとする前に、自分はいったい何を嫌がっているんだろうって、ふと自分の心と身体と対話してほしいんです。
会社を辞めるとか辞めないとかは、その次の話。
ひょっとしたら、その「いやだ」の先に、自分でも思いもしなかったような新たな展望が見えてくるかもしれません。
あくまでも、ひょっとしたら、ですけど。
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